きまぐれブログ

東京の下町、墨田区に住み事務所を構える建築家です。

生活者と建築家の視点から、「建築」「まち」「暮らし」について気のおもむくまま書いてみたいと思います。

社会、都市、経済の規模が大きく多様性を帯びてくるにつれ、何事も複雑で正しい答えが見えなくなってきています。「あちらを立てればこちらが立たず」という事案が増え誰もが納得いくような解決方法など簡単には見つからなくなっています。「専門家によって言う事が違う」という場面に何度も出くわします。

私たちが欲しいのは、それぞれの専門家の枠の中にとどまった答えではなく、他の専門分野との調和のとれた方法です。

例えば、耐震性が低い病院があるとします。手術を行い、多くの入院患者がいる病院では、医師をはじめ数々の専門家が専門性を発揮し、難しい病気から人の命を救っています。その一方で、もしその病院の耐震性が低いと分かった時、何も手を打たず、耐震性の低いままの病院が放置され続けるとしたら、その時病院は命を守っているのではなく、自分の役割をこなしている専門家の集まりに過ぎません。守っているのは命ではなく自分の領域になってしまいます。

生活者の視点を持ち、結果に責任を持つ姿勢が、多様な問題を突き付けられた私たちに求められているのではないかと思います。

東京の下町である墨田区に基盤を置き、生活者目線で、
「建築」「まち」「暮らし」について 考えていきたいと思います。