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建物を建てたい、家が欲しいとお考えなら、■費用の点■質を守るというで、■希望がかなうという点で、建築家に依頼することをお勧めします。


ここでは建築家の存在意義とその仕事についてお話しします。
建築家に設計を頼んで家を建てるのは、経済的に余裕のある人がする贅沢なこと?
これは誤解です。
設計士(建築家)に頼むと高くなると考える人が多いのですが、
むしろ、設計士(建築家)に頼む方が、住宅メーカーや施工業者に設計と施工をまとめて頼むより、ずっと安くなる可能性が高いのです。

そうなる理由は、これから説明する建築家の存在意義と仕事を知っていただければおわかりいただけます。
その前に、設計士は大き分けて2つのグループに分けらることを知っておいてください。

1つは特定のハウスメーカーや施工業者に従属する設計士のグループで、
もう1つは独立性が保たれていて、これらの業者とは全く関係がない設計士のグループです。
それぞれの仕事の中身は大分異なります。

※ただし、設計業界で「建築家」・「設計事務所」という名称が、必ずしも明確に独立性を意識して使い分けられているわけではありません。
そのように名乗っていても、従属性がある設計士である場合はあります。
個別の「建築家」・「設計事務所」の独立性の有無については、それぞれ確認が必要です。

単純化するために、このサイトでは
従属性がある設計士(図の水色部分)を社内設計士
と呼び、
独立性が保たれている設計士(図のオレンジ色部分)を建築家
と呼ぶことにします


社内設計士施工業者の
会社組織の一部分です。施工業者が利益を得ることを目指して仕事をします。

建築家直接施主(依頼主)と契約する独立した存在です。建物の専門家として施主の利益(施主の希望の実現)を目指して仕事をします。


建築家の存在意義

建築家の存在意義は、
建物を建てるときの施主の不安
(希望どおりになるのか、適正な価格なのか、工事は間違いなくやってくれるのか・・・)を解消することです
それには、設計と施工を分離することが大前提となります。(設計と施工の分離
もし分離せず、施工業者に何もかも任せてしまうと、
@設計の専門家でない施工業者に設計を任せ、
A施工業者の提示する工事費について、適正かどうか判断することができず、
B工事が間違いなくできたのかを監視する手段がない、 ことになってしまいます。
建物を設計する人と、施工する人を別人(別会社)にして、
@建築家が設計をし、
A建築家が設計図書(仕様書や設計図面)を提示して入札で施工業者を選び、工事費を適正化し、
B施工業者が施工のみをし、
C建築家が施工を施主の立場で監理(監視)する、 ことで
施主の不安は解消できるのです
よって建築家は、特定の施工業者や住宅メーカーとは関係を持ちません。ここが従属性のある設計士と全く違うところです。

住宅メーカーや施工業者に設計施工をまとめて発注した場合は社内設計士が設計しますが、建築家と、どう違うのでしょうか?

住宅メーカーや施工業者に設計施工をまとめて発注した場合 建築家に依頼する場合
設計 その会社でやれるやり方、使える部材の範囲で施主の希望をかなえるように設計する 建築家が、施主の希望を実現するように自由に設計する
工事費を抑える方法
 (詳しくはこちら
安い材料や設備を選んで設計する 入札を行なう
(仕様書や設計図面を数社の施工業者に提示し、低い工事費を提示した施工業者を選ぶ)
施工の監視 施主の立場に立って監理する人はいない 建築家が、施主の立場に立って施工業者の施工を監理する


建築家の仕事  独立性が保たれている設計士

建築家は施主が希望する建物を、希望する価格で、質を守って実現します。
予算が高ければ、その予算のなかで最高のものを、
予算が低ければ、その予算のなかで最高のものをつくることになります。
普通に建売りを探したり、住宅メーカに頼むのと同じ予算で、質が保たれた希望の建物を建築家に依頼することができます(設計料も含めてです)

例えば、住宅を設計料とあわせて2500万円で建てたいという希望があれば、設計料率を仮に12.8%ととすると設計料は315万円(税込み)、工事費は2,185万円となり、この2,185万円の中で施主の希望を最大限かなえた住宅を建てるように、設計していくことになります。
設計料315万円、いったいこれは何のための出費なのでしょうか?
建築家が果たす役目は何か、設計料を払うと何が得られるのかでしょうか?

ごく簡単にいえば、希望がかない、質が守られ、工事費が抑えられます。

工事費で少し説明ましょう。
かなや設計の実例です。
ある方の自宅の新築工事で、かなや設計が図面等の設計図書を作成し、施工業者5社を選び、この設計図書の内容をいくらで工事ができるか、工事費の入札を行ないました。
入札価格は、A社 4,600万円、
      B社 4,100万円、
      C社 3,700万円、
      D社 3,600万円、
      E社 2,350万円でした。
E社が落札しました。
最高と最低の価格の開きは2,250万円もあります。平均は約3,700万円です。

この方は建築家に依頼することで、
工事費の平均と比較して約1,350万円安く建てることができました。


もし、建築家に依頼せず、直接C社に設計施工をにたのんでいたらどうでしょう。
3,700万円には設計料が入っていませんから、メーカーか工務店の設計料を加えると3,700万円以上の金額で契約することになっていたはずです。
工事費と設計料を比較した事業費を比較すると
・@建築家に依頼した場合:工事費2,350万円+設計料315万円=2,665万円(設計料12.8%+税)
・A建築家に依頼しなかった場合:工事費3,700万円+設計料50万円=3,750万円
        (工務店やメーカーの設計料は非常に低く設定されています)
A−@=1,085万円

この方は建築家に依頼することで、
設計料を入れた事業費全体で比較しても
1,085万円安く建てることができました。

このように設計士(建築家)に頼まず、住宅メーカーや施工業者に設計と施工をまとめて頼んだ方が、ずっと高くなってしまう可能性があるのです。

話を建築家の仕事の説明に戻します。

1 要望事項の聞き取り
建築家は施主のパートナーです
建築家は施主と打ち合わせを重ね、施主がどのような建物を建てたいのかという
希望を詳細にお聞きしますまた予算をお聞きし、その中で収まる最高のものを提案します。

           ↓

2 設計図書の作成
要望に基づき、建築材料の寸法・材質、設置する設備等がわかる仕様書や各種設計図面(設計図書)を作成します。次の入札方式を行なうために、これらの設計図書が必要になります。

           ↓   

3 入札
実績のある施工業者や施主が関心を持っている施工業者の中から数社を選びます。
別な時に個別に施工業者に設計図書を提示します。どの業者が選ばれているかのがわかると施工業者の間で談合する可能性があるからです。
施工業者は落札するために、工事費のなかのお手盛りや無駄な経費を削ぎ落として入札することになります。
施工業者数社の入札を実施することで、同じ品質の建物をより安い工事費で実現することができるのです

           ↓

4 監理
建築家が施工を施主の立場に立って厳しく監理します。手抜き工事の心配がありません。施主は施工に関しても安心していられます。

監理監督は全く違うので注意してください。
監理とは、施主の立場に立って建築家が工事を監視することです。施工業者の現場監督はもちろんいて、さらに別の施主の立場に立つ建築家が監視をするということです。
監督とは、施工業者の内部の人が現場を監督することです。